それは、その*時*はマドレーヌで、懐かしいマドレーヌで始まった、、、失われる事のない失われし時を求めて、、、

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今朝、急に思い立って、朝食をホテル日航でゆっくりと寛ぎ楽しんだ。

バイキング形式の朝食のメニューの中にマドレーヌがあるのに気が付き、ふと1800年代末期のフランス作家 マルセル プルースト の代表作 「失われし時を求めて」 に欠かせない、マドレーヌを思い出した。
そして私の 「失われる事のなかった、私を支え続けたそして今、現在も私と共に生きる私の失われし時、マドレーヌ」への次元への遊泳が始まった。

クリームパン

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久し振りにクリームパンがどうしても、何が何でも懐かしくなり、日曜日の散歩の前に焼いてみた。
しっとりとした、ドイツのパンにはない優しさの食感がほんのりとした香ばしさと一緒に日曜日の朝を幸せににした。

Rhabarberラバーバ それは春の到来          

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これはラバーバ、日本では ルバーブ と呼ばれている様だ。
野菜の範疇に入るという事だが、普通ラバーとバいえば、デザートとして食後にお目見えする。

酸っぱさに於いて右にも左にも出るものはなし、その酸っぱさは異常、容赦なく、徹底して、妥協を許さず、限りなく酸っぱい事にのみ尽くしている、、、といった限度を極めない酸っぱさ、、、です。
それでどうしてデザートにできるのかという疑問が当然の事ながら浮上、、、どうするのでしょうかと言えば、、、、、、、、、、、一度湯がいて、砂糖を思いっきり沢山、卒倒する程入れて、それでも酸っぱいので、生クリームや牛乳と一緒にどうにかこうにかした努力の末にとても嬉しい事にとーっても美味しく頂く。
私は良く湯がき、薄めてジャムにして朝食やアイスクリームに添えて利用する。
ジャムの他ラバーバのジュース等も市販されている、ケーキにもラバーバトルテとして洋菓子屋さんで、或はパン屋さんで 春になるとラバーバクーヘン と名うってSchnittkuchenシュニットクーヘンの一種としてButterkuchenブッタークーヘンやSchtreuselkuchenシュトロイゼルクーヘン等と店頭に並んでいる。

Schnittkuchenシュニットクーヘンはオーブンの鉄板で焼くケーキで、洋菓子店で売っている円型のTorteトルテ とは違いお手軽でおやつ的なケーキでお値段も廉価、長方形に切って売るので直訳 「切るケーキ」 Schnittkuchen と名づけられている。

やはり肉食から来る食生活では、こういった酸っぱい味が自然に生理的に求められるような気がする。
酸っぱい食品としてドイツを代表???する一つとしてザウアークラウト、胡瓜の酢漬けがあるが、これも結構酸っぱい、、、豚肉料理等にザウワ―クラウトも一緒に入れ温めて食卓に出されるが脂ののった肉料理にはよく合う、、、ドイツ的に美味しい。

私は生姜の千切り、醤油、あればレモンの皮の千切りなど混ぜて、日本的にし、古漬的、、、チョット古古古漬と言いたくなるが、、、にして、あと軽く一善ご飯、、、という時に結構ご飯と相性が良く美味しい。

私はドイツ的な豚肉料理をする事は稀なので、1袋を全部日本的にアレンジして冷蔵庫に入れておくと結構便利で日本の漬物の代わりになる。
それで酢漬の胡瓜だが、私には酸っぱ過ぎ一切食卓に乗せた事はなく従って息子は酢漬けの胡瓜の味を知らなかったのだが、それにドイツ人である夫からのリクエストもなかったので、、、、、ある日、確か4-5歳の頃、幼稚園の友達の家で初めて口にして異常な反応、、、1瓶平らげもっと欲しいと要求した、、、その平らげ様も、まるで堰を切った様にアッと言う間もなく、、、と友達の母親が事の顛末を驚いて私に報告した。
この時私は 血 というものを愕然としてまざまざと体験した。
息子には父親のドイツの血が流れているのだ、、、と改めて自然の摂理というものの深淵さを感じた。

Schwertfischシュヴェアートフィッシュ をご存知ですか、、、直訳して剣魚つるぎうお,

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剣魚、、、つまり解り易く、メカジキ。
Karlsplatzカールスプラッツの市場の魚屋さんで高級魚としてよく見かける。

久し振りに娘と手巻き寿司でも楽しもうと思い、カールスプラッツへ買い出しに出かけた。
マグロ、赤目鯛、ホタテを手巻きの種に求め、新鮮なメカジキがあったので、素焼きにしてヒマラヤ産のピンク色のまろやかな塩味で頂いた。
油のよくのった淡い甘味のメカジキの味をヒマラヤ産の塩が一層引き立て素晴らしい味のハーモニー。
薄いピンク色の塩が味同様全体を、味視視覚を引き締めた。

その他の情報
カジキはマカジキ科とメカジキ科に属し、サバ科のマグロとは別の種類の魚です。
カジキが高速回遊性の大型魚でありかつ生息域が広く、肉質が良いなど多くの点でマグロと似ていること、また、そのカジキがまぐろを獲る延縄漁業で漁獲されるために、「かじきまぐろ」と呼ばれることもある、と言われています。
***要注意情報***
なお、アメリカのFDAは、有機水銀が蓄積されている可能性が高いとして2003年に妊婦や授乳中の女性および子供はメカジキを摂取しないよう勧告を行っている[9]。

食料として見た場合、メカジキの体内に含まれる微量の水銀に注意する必要がある。 厚生労働省は、メカジキを妊婦が摂食量を注意すべき魚介類の一つとして挙げており、2005年11月2日の発表では、1回に食べる量を約80gとした場 合、メカジキの摂食は週に1回まで(1週間当たり80g程度)を目安としている

リホーム                 19世紀末Kopfkissen-Bezug枕カバーの21世紀の変身。。。ひ孫の、その又孫の部屋のカーテンに。

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今しがた夫、つまり息子の父親に確認したところ、曽お祖母さんではなく、曽、曽お祖母さんが正しいとの事、つまりその曽曽お祖母さんが若かりし時、ゲーテのかの有名な 「若きウェルテルの悩み」 の小説の雰囲気が彷彿とする頃、閉鎖的で又同様に平和な上流サロンの中で息子の曽曽お祖母さんがレース編みをし、、、そのレース編みを布団カバーと枕カバーにデザインした、、、と前置きが大分長いこの前身をもつ寝具のカバーは私達の代になり長い間、箪笥の中で眠っていた。                         息子の部屋のブラインドが壊れ、思いついたこのアイデアは我ながら素晴らしいと満足し、また息子の曽曽お祖母さんも感激しているのでは、、、と思っている。

古く、新しいカーテン

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リフォームのカーテン
前身は Kopfkissenドイツの枕カバー とDaunendecke羽毛布団カバー 。
夫の曽お祖母さんの若かりし時代レース編みをデザインにコンビした羽毛布団カバーと枕カバー。
毎日使う事はチョットもったいない様な気がして長い間箪笥の奥にしまい込んであったが、息子の部屋のブラインドが壊れたので、息子の曽曽お祖母さんの手作り布団カバーと枕カバーをカーテンにリフォーム、、、、、我ながら会心の作。 

スイス、チューリッヒ からのお土産

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末の息子が一週間遅れのイースター休暇でチューリッヒから帰宅。
手土産に今回はチョコレートではなくマカロンだった、色鮮やかなマカロン、日本の和菓子の様に小さいマカロン。

日本の色彩は、くすんで淡く優しい、ヨーロッパの色彩は澄んで鮮やかで孤独。

チャンス到来、明日は羊料理の日 Osterbratenオースターブラーテン!!! 付け合わせに 「臭い魚」の諺。

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仔羊マトンと仔山羊肉 !!!
あなたのたっての願いを遂に実現=オースター料理の柔らかい仔羊、仔山羊肉=はこちら!!!

これは、私の家の近くで毎週、水曜日、土曜日に開かれる青空市場の中の羊肉屋さんの明日に控えたチャンス到来宣伝。。。オースターは、キリスト教にとって、クリスマスより大きな意味があると言われている。
明日はキリストが復活した オースター ゾンターク、待ちに待ったオースターのクライマックスの日、そしてオースターと言えば羊、つまりオースターに欠かせない、兎、たまご、羊、鶏、ヒヨコ等のスターの頂点に君臨しているOsterbraten 「オースターブラーテン羊肉料理」 の日。 

この青空市場は、生産者直売の地元の新鮮な産物を提供している。
毎週、八百屋2軒、鶏肉+卵屋、ドイツらしくポテト専門店、時代に沿ったビオ八百屋、地リンゴや地ナシが主の近郊果物農家直売果物屋、パン屋、魚屋、ドイツ人の*団子より花*思考に欠かせない花屋、そしてこの羊肉専門店が店を開く。

毎週マルクトの羊肉屋の前を通ると、ここは「肉食の国ヨーロッパ」を感じ、遠い遥かむこうに霞んで見える我が故郷、日本が懐かしく、また異文化圏に住む事の 「異邦人としての面白さ」 に出会う。
羊肉は鶏肉、豚肉の様に「大量生産」されていない為、また鶏、豚、牛とは異なり、いくらヨーロッパといえども嗜好が一般的でないので、その上高価という事もあり、友人を招き珍しい料理で楽しむ、誕生祝い等に今日は奮発して、、、といった特別な機会にのみ高級料理として出されるようで、週2回店を張る程には需要のバランスが合わないのか、ドイツ人にとって馴染みの浅い食料品の魚屋同様、週1回のみお目見えする。    

ヨーロッパでは「魚=臭い物」という方程式が頭にこびりついている様だ。
そして、その方程式は、太陽が輝いている日を晴天と表現するように正しい、、、。 
「ドイツ人は日本人の様な手の込んだ魚の扱い方をしない、、、ので魚がすぐ臭くなる、、、」 といつか鮨屋の人が言っていた事を思いだす。
そんな事情でマルクトの魚屋さんも週に1回顔を出すが殆どが鮭の燻製、川魚あるいは養殖の鱒。

魚に関する諺は以下、、、、、
「魚は泊り客と同じで3日もすると臭くなる」
この諺は、日本の様に海に囲まれている国、あのイタリーにもあるという。

4月3日金曜日Karfreitagカールフライタークと尺度

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カーニヴァルの大騒ぎも Aschermittwochアッシャーミットボッホ 灰の水曜日で終わり、40日間の絶食 に入り、その期間が終了するとオースターが訪づれる。
カルフフライタークはキリスト教の祭日の中で一番古くまた一番重要な日とされてい
325年にイースターの祝日が定められられた。
春分(3月21日頃)後の最初の日曜日に定められたイースターはキリストの死から昇天そして復活を祝う日。

木  グリューンドンナースターク。キリストが12の使徒達と最 後の晩餐を取った日
    この日には、緑のほうれん草を食べる習慣のある地方も ある。
金   カルフライターク 。キリストが十字架にかけられ亡く なった日
     Karfreitagは魚を食べる習慣がある。
日  オースターの日曜日。 キリストが復活した日。
    Ostersonntag で絶食期間が終了しこの日は晴れて肉食 に戻る。
    Osterlamm, 羊料理の日。
月  復活際に続く日として祭日。

、、、と以上は私達、「一応仏教徒」 には馴染みの浅いイースターの*内訳*です。
それでいつも不思議に思うイースターと卵、兎の相関関係なのですが、現在まで一番妥当考えられる答えは以下、、、
殆どのドイツ人はその兎と卵イースターのつながりに全く興味がなく、今まで考えてもみなかったという印象だったたが、それでも中には一応努力して、多分ドイツ人自身にとっても初体験のこの疑問から、神社のおみくじみたいに出てきた答えは、、、、、
厳しく暗い冬が去り、待ちに待った光とぬくもり又繁殖の季節の象徴として、又卵、繁殖力に非常に旺盛な兎、、、でした。

それはキリストの復活につながりるという事でもあるのだろうと私なりに結論を出し一応一件落着。

部外者にとって、この唐突なイースターと卵、兎の関係にナゼ、ドイツ人は疑問を持たなかったのか、それはドイツ人に取りそれだけ当たり前の事で、考える必要のない程生活に密着しているという事なのだろう。

例えばドイツ人が日本に古くから伝わる伝統的、或は日常の中での習慣を不思議に思い、どうしてなのかと質問するのと同じように、私達日本人にとってあまりにも日常的すぎ咄嗟に答えが出てこなく、初めて視点を変え改めて見直す事と全く同じだろう。
それで問題は余りにもその理由が唐突であったり、自己の文化的常識と異なっている時の反応の様な気がする。
タイプ1として、思わず笑ってしまい全く受け付けない。
タイプ2として、その違いに興味を持ち、理解を示す。
1、2のいずれのタイプにぞくするかは、一般に的いって、
1は異文化と今まで接触を持たなかった、持つ事が少なかったか、或は異質のものに対して*複眼視野*的に展望しない、したくない、出来ないタイプ。
又物事を「良い」か「悪い」かいずれかの尺度のみで判断し、その良いか悪いかの判断の尺度は異質度による。
2は勿論その反対。

それで勿論 「笑われたら」 誰だって嬉しいはずはなく、それだけで事は時として留まらず、大袈裟に表現すれば様々な不和、争いの種になる。。。。。

最初の写真は5,6年前から開店したバイオパン屋さんの オースターモード ショウウインドウ。
その下は1600年代後半から存続しているという私のよく行くパン屋さんの、色とりどりの卵を散りばめたパン、オースタークランツ、その他のオースターに因んだパンの数々。