ヨーロッパの建造物の魅力の一つ、正面装飾、扉は日本で言ったら門構えに相当するだろう日本の古い住宅街には、趣のある門構えの家々が並び夫々の家の数寄心が伺われ興味がつきない。 素材の特性を生かし植木、門の大小、形が門の構成の一つとなり門構えとなり、四季折々の自然の色彩が謡っている、張りつめた漲った雪の白、新鮮にほとばしる萌黄色、真夏の力強い太陽が与えた濃い緑、燃えて燃える茜色、「時」の刻んだ美しい木目は、風雪の響きに触れた様だ、、、全てが自然の動きの中で自然のかいなの中で調和している、
素材が主に石で成り立っているヨーロパの家々は直接道路に面しまた隣家とのつながりが壁続きである。正面装飾、Fassadeが趣を凝らし、夫々が個性的に構成され、晴れ晴れしく自己を主張しプリンマドンナのアリアを聴くようだ、又時々ギリシャ神話などからモチーフを取り入れたもの等もありヨーロッパという大きな一つの文化が伺えて興味深い。 絵画の様に色がほどこされた様々な家の色彩が連なった通りは、昔の絵具箱の中に迷い込んだ思いになる。 そこには自然の入り込むすきのない人為的な、合理的なつり合いの美を見出す。
ロマネスク、ゴシックそして忘れてはならないルネサンス、、、勿論バロック、ロココ、アールヌ―ボー、、、等の時代と様式の移り変わり,特に過度期の持つ動きが内から感じられる時のワクワクする感触は日常を豊かにする。