清貧 大原しょうすけサンの物語

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私んちのNord Strasseノルトシュラーセ ノルト通りから遠くない、ふとした横丁に私は迷い込んだ、、、日光が差し込まない路地の奥の奥の突当りがようやく開け、 みわたせば階段が誘いかけるように、何かを問いかけるように地下に続いていた、、、、、そして勿論の事、好奇心に満ちて私は、誘われるが如くその踏みなら された石の階段をドきドきワクわくしながら降りていった、、と、そこには、、、何と、、お餅をついているネズミさん達はい、、、、なかったけれど、ワイン せラーがあった。 ネズミさん達は、、、いえ、店のスマートなお兄さんがワインの試飲を勧めたので、素直な私は、素直に試飲しながら、ふと思った、そうい えば、今日は朝寝をして朝風呂に入った、、、そして今や朝酒を堪能、、、これでは大原庄助サンではないかとそぞろ心配になったが、潰す財産もないので、こ れこそ無用の心配と朝から大いに試飲を楽しんだ。
あーぁモットもだー もっともだー

 

栗の葉の馥郁たる香りの山羊のチーズ  イタリーから

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image栗の葉で巻き1年半熟成したイタリーの山羊チーズ。                                栗の葉のふくよかな森の薫りと木の実のコックリとした 風味は、山羊特有な個性的とでも表現できる香り、或はくさみと味をやわらげ、塩味も適度に、最近の食体験中ダントツの最高峰。

今日のお昼はこの栗の葉の深い森の風味の山羊チーズに合わせて、イタリーモード。               ズッキーニのイタリー前菜風 イタリーの田園風パンとオリーヴオイル、それに梨。 梨はチーズと相性が良い。デザートは昨日のシュークリームの思い出が余韻を残し、パイ生地(冷凍)にシュークリーム。
 

長寿大国 日本

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さて世界の朝は如何にと、いつもの様にラジオ、WDR5をつけた。                          最近はニュースで *日本ヤーパン* という響きが耳に入ると、そぞろ落ち着かなくなり心の片隅で、、、悪いニュースでは アリマセンヨウ二、、、とつい祈ってしまうのが常だが、秋の朝日が優しく輝く今朝の様に素晴らしいニュースであった。     百歳以上の日本人は5万人近く、世界で最高記録という事、、、ドイツでは17000人という数字。                                     ドイツでは裕福な階層が百歳以上の高齢に達するが、平均以下の階層は稀ということで、理由は食事。                                    日本人の長寿の理由は健康的な日本食を挙げていた、、、特に魚。         他の新聞では、食品の遺伝子組み換えの表示がヨーロッパでは禁止されているので市民は知らずに不健康な食生活を強いられ、それが原因ではないかということだが、チョット大袈裟で第一考え方が何と短絡的かと私には思えたが、次に続く意見は、、、それは大きく把握すれば、大量虐殺とも言える、、、何と挑発的、、、きっとこの方は遺伝子組み換え食品反対運動の狂信的な信者なのだろう。

写真は私の今朝の朝食                                                     白米、玄米、古代麦、稗(或は粟)

キャベツ、コブ、人参、生姜、パセリの浅漬 (自家製)                                   紫蘇の漬物 (自家製)                                                    梅干し(日本製)                                                         食後に昨日作った和菓子

かくして私の百歳以上達成率は如何に、、、、、。

 

パラディオとシュークリームと和菓子

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イタリーのルネサンス、ゴシックを代表する建築家パラディオの本に偶然に近くの本屋さんで出会う。   ミラノからヴェニス迄の沿道に1500年代中旬から後期に建てられたパラディオ設計の貴族たちのお屋敷、夏の離宮等を見学して一夏を過ごしたことがある。中でもテアトルオリンピコの感動は今でも私の体内に生きている。   数えてみれば、46年前、当時は訪れる人もまばらの様で、昼寝でもしていたのか大分待たされた後、案内のオジサンが重そうな鍵束を携えてやってきた。本来、遠近法は立体を平面という異次元で表現する為にあみだされた手法をパラディオは逆に再び立体の中に取り込み僅かな舞台という限られた空間を遠近法により実際には狭い空間を錯覚により広さを可能した。この感覚、常識に囚われない自由な思考。舞台上に現れたオジサンは、遠近法を取り入れた舞台の効果を十分に生かし、まさに、俳優になり劇中劇を演じ始めた。ドイツ人とは全く違う、そのイタリー人らしいジェスチャー、言葉の抑揚はこの舞台上で見事な効果を現わした。当時はまだ日本人の観光客は珍しいらしく、本心そこまで見学するつもりはないのに、親切にコレは見学したか、アレはどうだと引っ張りまわされたりする事もあったが、その心温まる歓迎は嬉しかった。

食事も勿論素晴らしかったが、デザートのシュークリームが特に美味しかった、、、*子持ちシュークリーム*とでも云うのか小さなシュークリームが大きなシュークリームの中に沢山入っているバベルの塔の様に目の前にそびえていたデザート、、、思い出の典型、、、。       そのシュークリームを思い出し、小豆の和菓子を作ってみた。        小豆とシュークリームとどこに接点があるのかとあきれ顔で否定し、かかる関係に接点などない、と有り余る自信をもって主張する、、、これは感性、感覚、視覚、知覚の欠乏症の明らかな症状であるということは、ある著名な学者が述べているところでありま、、、、す。ではどんな接点かというと、甘い、小さい、丸い、、、そして勿論の事、素晴らしく美味しい!!!

梨の季節と梨の名前、、、とセザンヌ

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左のポチャッとした女性のような形の梨は、コンフェレンツ。
お皿の上の左のチョットすました感じの女性はコンコルド。
その左はプチプチした女の子の様な小さい梨はブッタービルネ、直訳すれば、バター梨。
おかしな名前だが、味わってみると何となく理解できる味、トロッとしたバターの様な感触が広がる。

梨、栗 ブドウと聞けば自然に アキ という音が続くが最近はスパーへ行けば四季を通して目にするので、秋が訪れその季節の代名詞の様な果物を目にしても昔程の新鮮な清々しく、又どこか物憂く、人恋しい秋の気持ちが、水っぽくなって伝わってくる。                       それとは異なり、秋の初物の梨の常に変わらず私を裏切らない感覚は、中学生の美術の時間に見たセザンヌの梨の絵。                       セザンヌの静物画を思い出す。西洋梨の形が新鮮だった。私の中学生の頃は貿易がまだ自由化されていず、西洋梨なる物を初めてある秋の日の美術の時間に描かれた姿で見た。                         20数年後 ハンブルグの八百屋さんで初めて本物の梨をみて、 「これはセザンヌの梨ダ! 」 と 嬉しかった。                       因みにセザンヌが描いた梨は、コンコルド と コンフェレンツ。

パウル セザンヌ(1839-1906)は後期印象派を代表する画家、また次に続くピカソ等のキュビズムに深い影響を与えた。

現実に戻ってセザンヌの梨のお値段は 1Kg 2ユーロでした。

イタリ ー、スペイン、ドイツの生ハム、ハム、サラミ

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” ドイツでの日常の買い物 ” スタートは生ハム、ハム、サラミの買い物から。

まずは、最も身近なスーパーを皮切りに、イタリー高級食材店 、スペイン食材店で空の星ほど豊富な肉食文化を視覚を通して体験後,試食。
スーパーのパック入り製品との味の雲泥の差の事実は参加者にとりショックだった。 2014年9月9日火曜日

写真は高級イタリー食材店の生ハム、ハム サラミ、チーズ、、、等などナド、、、サン ダニエルのとろけるような甘味にも匹敵する、もう一つ忘れられない事、、、イタリー人の若いイケメンの男性の店員に参加達の溜息でした。wpid-DSC_1796.jpg

オクトーバーフェスト ドゥリンデル民族衣装

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私のマンションのすぐ角にドイツの民族衣装ドゥリンデルの店がある。                        住宅街の中にある小さな十 字路の角の大きすぎず、小さすぎず丁度居心地の良い空間の中にドイツの民族衣装とその付属品が、丁度日本の和服でいったら、帯、帯どめ,足袋、帯 揚げ、襦袢、着物用のバック、、、等がおいてある。                                                         この店が定着するまで幾つかの洒落た店舗は、いずれも気が付くと、民話の話に登場する真夜中にやってきて、貧しく善良な職人を、まるで月光仮面のように助ける小人の悋気に触れたのか、音もなく消え去っていた、、、小人さんの気に入るように貧しくダサくなかったのか、、、のでましてや住宅街に民族衣装の店なんて今まで以上に小人さんの気に入る確率は絶望的と確信していたが、人間 の軽ちょうな思惑は小人さんの神慮には及ばず既に開店以来5-6年を経た。                                                         私にとっては、民俗衣装と言えば南ドイツの商標の様でテレビでは時々見るが、ましてや本場から遠いここデュッセルドルフでお目にかかった事は皆無だっ た、それにお値段を見れば和服並とはいかないまでも、とても驚くと形容しても大袈裟ではない程なので、息子にどうしてあの店が6年も存続しているのか理解でき ないといったところ、息子曰く、、、お母さん、日本の着物だってバカらしい程高いのに1年に一度位しか着ないのと同じなんだヨ、、、という答えが 返ってきた。若者もミュンヘンのオクトーバーフェストに民族衣装を着て参加するという事だ。

冬の足音の色

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                                                                                                                                               ドイツの冬の始まりは夏の日光が早足で去る頃、深くなった緑色の葉隠れに若い青い小さな実が橙色にお色直しをしてにっこりと顔を出す頃から始まる。  そして冬の間中、柿の実の色、、、夕焼け色の実は深く低く足元までの濃い灰色のドイツの冬の世界に美しい勾玉のネックレスのように良く映えている。                             もう一つの冬の始まりは低く低く長く低く唸る響きからスタートする、、、、、地球温暖化でドイツの冬も私が初めて迎えた頃と比較するとウソの様に暖かくなったが、それでも  “腐ってもタイの骨”  ドイツの冬はドイツの冬で、時たま昔を思い出したかのように凍てつく厳しい冬が戻ってくる。                   これから始る今年の冬の暖房用の重油タンク車が地下のボイラーに給油の初仕事。 

給油ダンク車の手前は珊瑚のような橙色の実をつける木、、、いつもの事ながら私のアイフォーンカメラでは橙の素晴らしい色は再現できなかった、、、、、、、、、末の息子の部屋から。