ドイツの店舗閉店法と WM Weltmeisterschaft 

image

神話オリンポス山の神々の気侭な戦い去って日が明けて、、、あるいは宮沢賢治の風の又三郎が隼の如く過ぎ去ったか、、、のようなあの暴風雨の翌日、まるでパジャマ姿、髪はボサボサの茫然とした様相の街の中で屋根の一部が破損されたスーパーマーケット レーヴェの前に、この開店時間延長の宣伝が溌剌とあどけなく、そして心なしか挑戦的に辺りに笑顔を撒き散らしている様だった。

、””WM期間中、24時まで、「土曜日も」、皆様のために、開店””

ドイツには厳しい開店基準法があり日曜日と祭日は1年間にそれぞれ4回開店が許され、開店時間も午後から4時間と規制されている。最近は月曜ー金曜日は24時まで開店が許されている様だが、その改正を大いに活用しているのは、私が知っている限りスーパーのみ。

聖書に日曜日は休養の日と定めてあるという理由から、数年前、日曜日開店についてはキリスト教会が猛烈に反対した。                                                        日曜はアンタッチャブルな文字通り神聖な日であった、土曜日はせいぜい午後2時まで、早い店は12時半閉店、平日は都市の繁華街を除いて昼は昼休みと称して2時間から3時間は閉まっていた、、繁華街でもヒョットすると運悪く閉まっている事もあった、、、そんな世の中に平和が漲っていた、昔の黄ばんだ琥珀色の手紙の様なその神代の時代から、パン屋さん、花やさん、新聞を扱う店はとても厳しい時間制限はあったにしろ週末は開店していた。人々はまるで砂漠でオアシスに出会ったように、人生の最大の目的のように開放感とある華やかさの漂う土曜日の限られた数時間をそれぞれの目的の「水」を求める事に費やした。                               1966年初秋、北ドイツで生活を始めた私にとって、その土曜日の華やかに緊張した、そして充実した時間と花がいかにドイツ人の生活と密着しているかという一面を現していてとても印象深かった。

コメントを残す